Clásicos japoneses con furigana
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おうべいかっこく せいきょうにっき
井上円了・世界旅行記
井上 円了
Lee 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 260.015 caracteres · 519 pantallas
昔時、キャプテン・クックが一日に一島ずつ発見して、これに曜名を付し、日曜日は休みたるために、日曜島なしと伝う。木曜島はその周囲三、四マイルに過ぎざる小島なれども、港湾の比較的深くして巨舶をつなぐに適すると、渓谷間に清泉の湧出するありて飲用水を有するとによりて、ここに人の輻湊するに至り、自然に小都邑をなせり。ほかの諸島は飲用水なく、すべて雨水を用うという。この地は真珠の産地にして、各国各種の人種相集まり、その間に雑婚して、混血の人種を生じ、白・黄・赤・黒諸色の人種博物館の観あり。日本人も七百人寄留すと聞くも、目下みな真珠採集のために遠海にあり。市街の住民約二千人と称するも、寂寥たる小都邑なり。家屋はすべて木造、トタン屋根にして、二階を限りとす。気候は年中夏のみにて春秋冬なく、街頭は樹木に乏しく、わずかに檳榔樹くらいを見るのみ。ゆえに、日光ただちに赤土に反射し、人をして日射病を起こさしむるの恐れあり。市外の山麓渓間に入れば、多少の樹陰ありて、涼をいるるに足る。ここより飲用水を運ぶに、布ぶくろを用い、黒色炭のごとき土人がこれを運搬す。インドにて街上の散水に、土人が皮ぶくろに水をいれて運ぶと好一対なり。