Clásicos japoneses con furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lee 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) de 山崎 富栄 (やまざきとみえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.997 caracteres · 129 pantallas
「自惚れじゃないけれども、お前もあるだろう、私じゃなければ駄目だ、というようなこと」
「ええ、自分の口から言うのは変ですけど――」
「そうなんだ。さっきお前が言ったけど、赤い糸で結ばれているような二人なんだ、お前でおしまいにするよ。信じてね、死ぬ時は一緒だよ」
と仰言る。
昨夜、自殺しようと書き置いた。泣きながら、これでもう最後ね、と心に言いながら、新しいおねまきと更えて差し上げる。
修治さんは、ものすごい寝汗をかいて、
「すごい美人なんだ……女房より……腕力が強くてね。……大隅さん、あなたは進行性ですか? ええ? 二カ月でしょうね……夜遅い電報は困りますねえ……」
と、ねごと。でも、私にはうわごとのようにきこえたのです。すごい美人だ、なんて。私は泣きました。グット・バイのこと、病気のこと、身にまつわる女性のことども、私は生きていなければいけない。可哀想なこの子を守るために、と思わずにはいられない。
――女子大のお嬢様で(父君は医者)あるあの女のひとと、万一ご一緒になって――もちろん何から何まで、つまりブルジョアであり、美貌であり(修治さんのいう手足小さく背スラリとして、道ゆく人がみな振りかえる)、学あり、フランス語も話し、衣装も常にパリッとしていて――。