Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

それには発石車を製して虱つぶしに打ち砕くがよいでしょう」と献策した。

「発石車とは何か」

「それがしの領土に住む、名もない老鍛冶屋が発明したもので、硝薬を用い、大石を筒にこめて、飛爆させるものであります」と、図に描いてみせた。

曹操はよろこんで、直ちに、その無名の老鍛冶屋を奉行にとりたて、鍛冶、木工、石屋、硝石作りなど、数千人の工人を督励して、図のように発石車を数百輛作らせた。

まさに科学戦である――近代兵器のそれとは比較にならないがその精神や戦法は、たしかにそこを目ざして飛躍している。

車砲は口をそろえて烈火を吐いた。大石は虚空にうなり、河をこえて、人工の丘に、無数の土けむりをあげ、また、敵の櫓をみな木っぱ微塵に爆破してしまった。

「何だろう。あの器械は」

敵はもとより、味方のものまで目に見た科学の威力に、ひとしく畏怖した。

「霹靂車だ……。あれは西方の海洋から渡ってきた夷蛮の霹靂車という火器だ」

物識りらしくいう者があって、いつかそのまま霹靂車とよびならわされた。

それはともかく。河北軍はまた新しい一戦法を案出して、曹操を脅かした。

四

掘子軍というものを編成したのである。