Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志
吉川 英治
Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans
彼は、俄に呼んで、その二将に精兵をさずけ、兵糧隊を奇襲した敵の退路をたって殲滅しろと命じた。
「心得ました。味方の損害は莫大のようですが、同時に、兵糧を焼いた敵のやつらも、一匹も生かして返すことではありません」
二大将は手分けして、大道をひた押しに駈け、見事、敵路を先に取った。
徐晃は使命を果たして、意気揚々と、このところへさしかかって来た。
待ちかまえていた高覧、張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)の二将は、
「賊は小勢だぞ。みなごろしにしてしまえ」
と、無造作に包囲して、馬を深く敵中へ馳け入れ、
「徐晃は汝か」と、彼のすがたを探しあてるやいな、挟み撃ちにおめきかかっていた。
ところが。
背後の部下はたちまち蜘蛛の子みたいに逃げ散った。怪しみながら両将も逃げだすと、何ぞ計らん敵には堂々たる後詰がひかえていたのである。
すなわち一軍は許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)、一軍は張遼、あわせて五千余騎が、いちどに喊声をあげて、逃げる兵を虱つぶしに殲滅しているではないか。
高覧は仰天して、
「これは及ばん」と、戦わずして逃げ去り、張※(「合+おおざと」