Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

「――時にご辺も、館にいては市街に住み、出ては城中の宴に列し、こう無事退屈の中におられては、自然、武芸の志も薄らごう。わが河南の襄陽のそばに新野(河南省・新野)という所がある。ここには武具兵糧も籠めてあるから、ひとつ一族部下をつれて、新野城に行ってはどうか。あの地方をひとつ守ってくれんか」

もちろん否やはない。玄徳は即座に命を拝して、数日の後、新野へ旅立った。

劉表は城外まで見送った。一行は荊州の城下に別れを告げ、やがて数里を来ると、ひとりの高士が彼の馬前に長揖して告げた。

「先頃城内で、越が劉表に説いていました。――的盧は凶馬と――乗る人に祟りをなすと。――どうかそのご乗馬はお換えください」

何びとか? と見ると、それは劉表の幕賓で、伊籍字を機伯という者だった。

玄徳は馬をおりて、

「先生、おことばは謝しますが、憂いはおやめ下さい。――死生命アリ、富貴天ニアリ――何の馬一匹が私の生涯をさまたげ得ましょう」

と、手を取って笑い、爽やかに別れを告げて、ふたたび新野の道へ向った。

三

新野は一地方の田舎城である。

けれど、河南の春は平和に、ここへ来てから、玄徳に歓び事があった。