Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

。

旅は苦しい。つらい。

いやしばしば生命の危険すらあった。また大自然の暴威――大陸の砂塵や豪雨や炎熱にも虐げられ、野獣、毒虫の恐怖にも襲われた。

二十歳だいの長男。まだ十三、四歳の孔明。その下の弟妹たちは、このあいだにこそ、たしかに大きな「生きぬく力」を学んだにちがいない。

それは、流離の土民の子も、同じように通ってきた錬成の道場だったが、出す素質がなければ艱難はただ意味なき艱難でしかない。――幸いにも、諸葛家の子たちには、天与の艱難を後に生かす質があった。

――かくて、ようやく。

叔父の諸葛玄を頼って、そこへたどりついたのが、初平四年の秋――ちょうど長安の都で、董卓が殺された大乱の翌年であった。

そこへ、半年ほどいるうち、叔父の玄は、劉表の縁故があるので、荊州へゆくことになった。

孔明と、弟の均とは、叔父の家族とともに、荊州へ移住したが――それを機に、長男瑾は別れを告げて、

「わたくしも何か、一家の計を立てますから」

と、継母の章氏を伴って、暮帆遠く、江を南に下って、呉の地方へ、志を求めて行った。

三

当時すでに、想いを将来に馳する若人にも、南方支那の開発こそ、好個の題目として、理想の瞳に燃え映っていたにちがいない。