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Classiques japonais avec furigana

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げんだいやくろんご

現代訳論語

下村 湖人

Lisez 現代訳論語 (げんだいやくろんご) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 327 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

信がなくては、政治の根本が立たないのだから。」

○ 原文の「足食」を私は主として国庫の充実という意に解した。一般には人民の食糧の意味に解されているが、それでは、後段の「古より皆死あり」が、孔子の思想としては、あまりに残酷である。人民が饑え死にしてもいいなどとは、孔子は決していわないであろうし、またそれでは、国民の信を政治につなぎうる道理もないからである。但、これは私一個の見解で、なお大方の批判をまたなければならないだろう。

○ 原文の「民信之」を「民はこれを信にす」と読んで国民道義の確立の意味に解する説もある。この説に従うと、「足食」も人民の食糧を豊富にする意味に解して、一応筋が通らないこと出ない。即ち、孔子は、人民の動物的生命を維持するための「食糧」よりも、人間的生命を維持するための「信」を重んずることを以て、その政治理想とした、と解するのである。実は、私も最初そういう意味に解して訳文を進めて見たのであるが、あまりに立入りすぎる嫌があり、幾度も本章を読みかえして見て、末尾の「民信無くば立たず」は、やはり、「人民の信を得ることこそ、政治の根本だ」という意味に解する方が、前後の関係語調から見て正しいと思つたのである。