Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lisez みみずのたはこと (みみずのたわこと) de 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 265 437 caractères · 530 écrans

Aozora Bunko

下の流れを見ぬ様にして一息に渡った。橋の長さ二十四間。渡り終って一息ついて居ると、炭俵を負うた若い女が山から下りて来たが、佇む余等に横目をくれて、飛ぶが如く彼吊橋を渡って往った。

山下道を川に沿うて溯ること四五丁余、細い煙突から白い煙を立てゝ居る木羽葺のきたない家に来た。神居古潭の鉱泉宿である。取りあえず裏二階の無縁畳の一室に導かれた。やがて碁をうって居た旭川の客が帰って往ったので、表二階の方に移った。硫黄の臭がする鉱泉に入って、二階にくつろぐ。麦稈帽の書生三人、庇髪の女学生二人、隣室に遊びに来たが、次ぎの汽車で直ぐ帰って往った。石狩川の音が颯々と響く。川向うの山腹の停車場で、鎚音高く石を割って居る。囂と云う響をこだまにかえして、稀に汽車が向山を通って行く。寂しい。昼飯に川魚をと注文したら、石狩川を前に置いて、罐詰の筍の卵とじなど食わした。

飯後神居古潭を見に出かける。少し上流の方には夫婦岩と云う此辺の名勝があると云う。其方へは行かず、先刻渡った吊橋の方に往って見る。橋の上手には、楢の大木が五六本川面へ差かゝって居る。其蔭に小さな小屋がけして、杣が三人停車場改築工事の木材を挽いて居る。