Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

そして樊城まで、一散に逃げてくると、城の門扉を八文字に開いて、

「敗将曹仁、いざ入り給え。劉皇叔が弟臣、雲長関羽がお迎え申さん」

と、金鼓を打ち鳴らして、五百余騎の敵が、さっと駈けだしてきた。

「あっ?」

仰天した曹仁は、疲れた馬に鞭打ち、山にかくれ、河を泳ぎ、赤裸同様な姿で都へ逃げ上ったという。その醜態を時人みな「見苦しかりける有様なり」とわらった。

三戦三勝の意気たかく、やがて玄徳以下、樊城へ入った。県令の劉泌は出迎えた。

玄徳はまず民を安んじ、一日城内を巡視して劉泌の邸へ入った。

県令の劉泌は、もと長沙の人で玄徳とは、同じ劉姓であった。漢室の宗親、同宗の誼みという気もちから特に休息に立ち寄ったものである。

「こんな光栄はございません」

と、劉家の家族は、総出でもてなした。

酒宴の席に、劉泌はひとりの美少年をつれていた。玄徳がふと見ると、人品尋常でなく、才華玉の如きものがある。で、劉泌にそっと訊ねてみた。

「お宅のご子息ですか」

「いえ、甥ですよ――」

と、劉泌はいささか自慢そうに語った。

「もと寇氏の子で、寇封といいます。幼少から父母をうしなったので、わが子同様に養ってきたものです」