Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

呉夫人はさっそく良人の孫策を迎えに行った。孫策はすぐ来たが、母の顔を見ると、すぐ用向きを察して先手を打って云った。

「きょうは妖人を獄からひき出して、断乎、斬罪に処するつもりです。まさか母上までが、あの妖道士に惑わされておいでになりはしますまいね」

「策、そなたは、ほんとに道士を斬るつもりですか」

「妖人の横行は国のみだれです。妖言妖祭、民を腐らす毒です」

「道士は国の福神です、病を癒すこと神のごとく、人の禍いを予言して誤ったことはありません」

「母上もまた彼の詐術にかかりましたか、いよいよ以って許せません」

彼の妻も、母とともに、口を極めて、于吉仙人の命乞いをしたが、果ては、

「女童の知るところでない」と、孫策は袖を払って、後閣から立ち去ってしまった。

一匹の毒蛾は、数千の卵を生みちらす。数千の卵は、また数十万の蛾と化して、民家の灯、王城の燭、後閣の鏡裡、ところ、きらわず妖舞して、限りもなく害をなそう。孫策はそう信じて、母のことばも妻のいさめも耳に入れなかった。

「典獄。于吉をひき出せ」

主君の命令に、典獄頭は、顔色を変えたが、やがて獄中からひき出した道士を見ると、首枷がかけてない。