Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

Lisez 上杉謙信 (うえすぎけんしん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 102 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

牛の草鞋

すでに。

林のまわりは、甲州兵の鉄甲が囲んでいた。槍、太刀、具足の燦めきが、木の間木の間からここを窺っていた。

牛の草鞋

緋衣の大僧正は、壇へ向って護摩を焚いていた。下には具足した信玄の体は肩も腰も丸く見える。

祈祷の衆僧と、信玄幕下の諸将も、伽藍いっぱいに立ちこめる護摩のけむりの中に、いならんでいた。――そして時折鳴る敵国調伏の鐘の音、誦経の諸声は、この烈石山雲峰寺のふもとまで聞えた。

かなり長い時間である。――十七日の午過ぎた陽はすでに笛吹川の彼方へうすずきかけている。

出陣に際して、武将が、何らかのかたちで、心身を潔斎してゆくことは、常例であるが、上杉謙信は、神式に則って神を祭し、武田信玄は、その出陣となるや、かならずこの烈石山雲峰寺に祈願をこめて進発した。

夜来、信玄はすぐ甲館躑躅ヶ崎を立ち、ここに戦勝を祷ってかつ、続々と馳せあつまる味方の参禅を待ちあわせていた。

ひとたび、彼の召しが、その勢力下に、檄となって飛ぶとき、一体、どれほどな軍勢が寄って来るものか。

ここ烈石山からながめても、一目したぐらいでは、量りきれぬ数である。

境内、山内、末院の庭々はいうまでもない。