Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うえすぎけんしん

上杉謙信

吉川 英治

Lisez 上杉謙信 (うえすぎけんしん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 102 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

啄木の戦法

また旭山の一城は、髻山の砦よりも、この戦場の地に近い善光寺と犀川の中間にあるのだから、大いにそこは恃むべき拠点であるにもかかわらず、謙信は、それすら遥かに捨てて顧みもしなかった。

初め信玄が茶臼山から雨宮の渡しへ陣して、そこの旭山城と妻女山とのあいだを遮断するに至っても、妻女山の謙信には、好んで死地を迎え、その孤立を光栄としているものとしか見えぬ。四十余年の半生を、きょうまで殆ど戦場に過ごして来た信玄も、まだ、曾てこういう敵を見たことがないし、こういう陣法のあることを知らない。

啄木の戦法

狭間の外は、乳いろに煙っていた。霧とも小雨ともつかないものが降っているらしい。

「兵部は、どう存ずるか。忌憚なくいえ」

信玄の眼がそそぐ。琥珀の玉のような眼だ。その眼のうごきを中心に、きょうも軍評定だった。

海津城の中である。大仏の胎内にでも居るように薄暗くて洞然たる感じがする。

昼間だが、所々に、燭が置かれ、湿々とまたたいていた。

評定に列しているのは、一族、宿将、城主の高坂弾正など、極く限られた範囲の有資格者だけに過ぎなかった。

飯富兵部虎昌は、甲山の猛虎といわれている勇将である。