Classiques japonais avec furigana
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ちめいのけんきゅう
地名の研究
柳田 国男
Lisez 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 308 caractères · 347 écrans
二二 アテラ
しこうして多くのアクトが小渓細流の岸に存することは、明白に阿久津が津でないことを証し得る。
二二 アテラ
『三十幅』その他江戸時代の叢書類に採輯せられた『安寺持方之記』という書物がある。常陸久慈郡高倉村の深山にある二部落の記事である。水戸領の時には武弓新田と称し別に一村をなしていた。上高倉本村の北方に武弓山を隔てて六七里にして持方があり、安寺はまた持方の東三里にある。高山四面を囲み世の中と交通なきため民俗古朴なりといっている。かつて公命を帯びてこの地を巡視した者があった。その報文はすなわちこの書で、都会人の想像力を刺戟したことは肥後五箇荘と東西その揆を一にする。さて右のアテラはいかなる意味の地名であろうか。
羽前西村山郡左沢町は、『出羽風土略記』によれば、五百川左岸の地であるがゆえに左の字を宛て、これをアテラというのは彼方の義であるという。地名は多くの場合において住民によって附けられるから、自ら彼方と称するがごときはまことらしくない。以前は久しく山沢採樵の地として人の住む者もなかったのを、後に至って開発土着する者があったとすればあるいはこれを解し得るが、この町のごとく深谷の入口にある落合の地では、ことにいわれがないといえる。