Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ちめいのけんきゅう

地名の研究

柳田 国男

Lisez 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 308 caractères · 347 écrans

Aozora Bunko

一九 コウゲ、カガ、カヌカ

クラという語の変化である)。

一九 コウゲ、カガ、カヌカ

美作には何々高下という大字・小字が多い。妙な地名である。その二三の例を挙げれば、

美作勝田郡飯岡村大字高下

同 同 植月村大字植月中字広高下

同 英田郡河会村大字上山字高下

の類である。皆民居の地である。コウゲは郡家の転訛という説の不当であることは、勝田郡のごとく相接して十数箇のコウゲがある一事でも証し得る。その説というのは『伯耆志』に、

伯耆日野郡石見村郡家、当郡の郡家の地なり、今は高下とも書けり。

といってわざわざ字を正している。また『因幡志』にも今の岩美郡三戸古村大字古郡家を郡家の義なりとし大郡には二所以上の郡家があったものだと説いている。大いに怪しい説である。今日では昔の高下の字を俗な宛字として排斥するのみならず、さらにこれを古郡家と呼んでいる(地方名鑑)。すなわち一郡二郡家の説には辟易して、以前の郡家と見たのである。『因幡志』の時代までは高下と書いたらしくある。コウゲの語義は今に不明であるが、その何を意味しているかは分った。陸地測量部の五万分一地形図「勝山」号を見ると、美作真庭郡月田村の字に芝という部落があって、これをコウゲと振仮名している。