Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

三

「着けぬわい」

と、口吻を真似していう。

七名の陸の顔は、湯気を立てているかと思うように、白い息を吐いて、

「よしっ、着けぬとあれば、先の船着場で待つが、その船の中に、小猿を連れた前髪の青二才がいるであろう。恥を知るならば、舷へ立てといえっ。もしまた、其奴を逃がした場合は、乗合いの者残らず、関り合いとして陸へ引きずり上げるから左様心得ろ」

三

三十石船の中の騒めきが、陸から眺めていても手にとるようにわかった。さあことだぞと色を失った様子なのである。

岸へ着けたら何か始まるにちがいない。陸を歩いている七名の侍は、そういえば皆、袴をくくりあげ襷をかけ、刀に反りを打たせている。

「船頭、返事をするな」

「なにをいうても黙っておれ」

「守口までは着けぬがよい、守口へ行けば川番所のお役人がいるで」

客は口々にこう囁いて生唾をのんでいた。先に減らず口をたたいた男などは唖みたいに眼をすくめた。陸と川の中との隔てがなによりの頼りであった。

陸の七名は、船脚と並行してどこまでもついて来た。しばらく黙って見ているのは、こっちでどう出て来るかを待っているらしい。しかしいつまでも答えがないので、