Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

五

(ふふん……)

そういったような白い蔑みを、武蔵は彼の横顔に見たが、心のうちでは、自分の眼――意力が――彼を遂に圧伏したと思って、かるく愉快だった。

「朱実さん」

欄へ面を当てて泣いている彼女の背へ、武蔵は手を加えて、訊ねた。

「誰だ? おまえの知人だろう。あれにいる若衆すがたの武者修行は。……え、誰だ、いったい?」

「…………」

小次郎の姿を、その時初めて気づいた彼女は、泣き腫らした顔に、明らかな狼狽えを走らせて、

「ア……あの人が」

「あれは誰だ」

「あの……あの……」

と朱実は口籠った。

五

「見事な大太刀を背に負って、これ見よがしの伊達な装い、よほど兵法自慢の者らしいが……一体朱実さんとあの男とは、どういう仲の知りあいなのか」

「べつに……なにも深い知りあいじゃないんですけれど」

「知っていることはいる人なのだな」

「ええ」

武蔵に誤解されることを惧れるように、朱実は、はっきりいった。

「いつぞや、小松谷の阿弥陀堂で、どこかの猟犬に腕を咬まれた時、あまり血が出て止まらないので、あの方の泊っている宿へ行って医者を呼び、それからつい三、四日、お世話になっているんですの」