Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

七

「なあに」

「お通さんは、おばばの旅舎へ一緒に行くの?」

お通が返辞をしないうちに、隠居がいった。

「そうじゃ、わしの旅舎はすぐそこの三年坂の下、いつも京都に来ればそこに定めてある。汝には、用もないから、何処へなと、帰るなら帰るがええ」

「アア、おいらは、烏丸のおやしきへ先へ帰っているぜ。お通さんも、用がすんだらはやく帰っておいで」

先へ走りかけると、お通は、急に心細くなったものか、

「お待ち、城太さん」

河原から上がって、彼を追うと、お杉隠居も、もしお通が逃げる心ではないかと狼狽だしたように、すぐ後ろから駈け上がってゆく。

そのわずかな間に、二人は、話し合った。

「ネ、城太さん、こんなわけになって、私はあのおばば様と、旅舎へ行きますけれど、暇を見て、ちょいちょい烏丸様の方へも帰りますから、お館の人たちにそういって、お前は当分、あそこのご厄介になって、私の用事の片づくのを待っていて下さい」

「アア、いつまでも、待っているよ」

「そして……その間に、私も心がけるけれど、武蔵様のいらっしゃる所をさがしてくれません? ……お願いだから」

「いやだぜ、さがし当てるとまた、牛車の蔭へかくれて出て来ないんじゃないか。