Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans
六
「――荒木田様、ここにおります。お通でございますが、何か、御用でございましょうか」
六
「お通さんか、待たせて済まなかったの。まあお上がり」
氏富は、自分の居間へ彼女を導いて行ったが、坐らぬ前に、
「なんじゃ?」
と、彼女の抱えている大小へ目をみはった。
今朝、子等之館の内塀の蓑掛に、持主の知れないこの大小がかけてあって、ほかの品物とちがい、巫女たちが気味悪がるので、自分が届けに持って来たのですと話すと、荒木田氏富も、
「ホ? ……」
白い眉を顰め、いぶかしげに眺めていたが、
「参拝人のものでもないのう」
「ただの参拝人が、あんなところへ入って来るわけはありません。それに、ゆうべは見えなかったのに、今朝がた稚児たちが見つけたのですから、塀の内へ入って来たのも夜半か夜明けらしいのです」
「ふウむ……」
嫌な顔して、氏富は、口のうちで呟いた。
「ことによるとわしへ思い当るように、神領郷士の者が、嫌がらせにした悪戯かも知れぬな」
「そんな悪戯をしそうな者のお心当りがあるのですか」
「ある! ……実はお汝に来てもろうたのもその相談じゃが」
「では何か、私に関りのあることで」
「気持を悪くなさるまいぞ――こういうわけじゃ。