Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

そういうと、博士は、うしろの壁にかけてあった長さ一メートル半ほどの黒い管のようなものをとり、千二に見せた。

「これは何ですか。中に穴が通っていて、こっちの太い端には、ゴムの口あてのようなものがついていますね」

「わからないかね。君たちの得意なものだろうと思うが……」

「僕たちの得意なものですって。ははあ、そういえば、思い出した。これ、ふき矢をいれる管みたいですね」

「そうだ。あたったよ。そのとおりだ」

「博士、ふき矢をいれる管を、どうするのですか」

「やっぱり、ふき矢をいれて、ふくのだよ。火星人にあてるためだ」

千二は、なあんだという顔で、

「ふき矢ぐらいで、火星人がまいるかしらん。だいいち、遠くから攻めて来た時に、こっちは、ふき矢をふいたのでは、届かないじゃありませんか」

すると博士は、軽く笑って、

「千二君は、大事なことを忘れているよ。火星の上でふき矢をふくと、ずいぶん遠くまでいくのだ。地球の上で機関銃を撃った時よりも、もっと遠くまでいくのだ」

「そんなことはないでしょう。人間のいきは、そんなに強くありませんからね」

「わからん子供じゃなあ。千二、火星の上では重力が小さいのじゃ。