Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 130 caractères · 288 écrans
不精らしく寝そべったまま、注意だけは恐ろしく細かいところまで行届きます。
「なるほどね、子供を投げ込んだ野郎は、当分その水を呑む気にはなるめえ。さすがは親分だ。うめえところへ気が付く」
「何を独り言を言っているんだ。門口でモジモジやっていると、乞食坊主と間違えられて、犬を嗾けられるぞ」
「…………」
ガラッ八の八五郎は、ともかく本銀町まで飛びました。御金御用達の藤屋万兵衛は、竜閑橋から本石町までの間――本銀町の一角を占めた宏大な構えですが、一と粒種の万吉が死んで、今朝はあわただしいうちにも、圧し付けられるような、陰気な空気に閉されております。
八五郎は顔見知りのだれかれに挨拶して、裏口からスルリと滑り込みました。
「まア、八五郎親分。誰か坊っちゃんを殺したとでも思っているんですか」
と声を掛けたのは、主人万兵衛の甥で、藤屋の番頭をしている喜八の女房、綽名をガラ留と言われる、二十七八の大年増お留でした。
「あ、お留さんか。そんなわけじゃねエが、三つになる子が井戸側を這い上がって身投げをするわけはねえから、ちょいと覗きに来たんだよ」
八五郎は照臭そうに、長い顔を撫で廻しました。