Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 130 caractères · 288 écrans

Aozora Bunko

六

「…………」

「その婆やが、お前の部屋にある真田紐で絞め殺されたんだよ。あの晩お前の部屋へ入って真田紐を持って行った者がなきゃ、下手人はお前だ」

「そんな、そんな、親分」

お関はさすがに蒼くなりました。

「よく考えてみるがいい。俺は四半刻(三十分)ばかり、屋敷の内外を見廻って来る」

平次はお関を一人おいて八五郎と一緒に外へ出てしまったのです。

六

「親分、――お関は本当に婆やを殺したでしょうか」

八五郎は庭から木戸へ出る平次の後ろからそっと声をかけました。

「そんな事があるものか」

「だってそう言ったでしょう」

「あれは脅かしさ。――若い娘が、寝ている大女を絞め殺せるものかどうか、考えてみるがいい」

「あっしもそう思ったんだが――」

「それにこれを御覧」

平次は紙入から銀の小さい耳掻きを出して懐ろ紙に挟んで見せました。

「黒くなっていますね」

「いつか、お篠の死骸を起した時、――噛み付きそうだ――って言ったろう」

「ヘエー」

「あの時、この耳掻きを死骸の口の中に入れたんだ。帰る時そっと抜いてみると、この通り燻したように真っ黒になっている」

「…………」

「あの婆やは石見銀山で毒害されたんだよ。