Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 130 caractères · 288 écrans

Aozora Bunko

肝腎の小僧に逢わずに来たのは大きな手落ちだ。八丁堀なんか、明日でもよかったんだ」

「ヘエ――」

「もういちど本銀町へ行って御覧、きっと面白いことが手に入るぜ」

「もう亥刻半(十一時)ですよ、親分」

「亥刻でも子刻(十二時)でも構わないよ、御用に時刻があるものか」

「ヘエ――」

ガラッ八は憑かれたような心持で本銀町へ引返しました。が、小僧の定吉は、芝へ使いに行ったきり、いつまで経っても帰って来なかったのです。取立ての金を三十両ばかり持っているはずですから、フト魔がさして持逃げしたのではあるまいかと疑われましたが、翌る朝竜閑橋の側から定吉の死骸が上がって、その汚名だけは雪がれました。もっとも持っていたはずの三十両は財布に入れたまま、盗られたものと見えて、死骸にも、その側にもありませんでした。

さんざん平次に叱られたガラッ八はそれから必死と調べましたが、万吉を井戸へ投込んだ曲者も、定吉を殺して三十両盗った曲者も多分これは同じ人間だろうと平次も言いますが――月を越しても、まるっきり判りません。

その晩、定吉の帰りの遅いのを、誰が一番心配したか――ということを、平次の智恵で、藤屋で訊いてみると、