Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 130 caractères · 288 écrans
二
「縁談?」
「お嬢さんのお染さんは、たった一人娘で、この秋には御武家方から御養子が入らっしゃるはずでございました」
仙之助の心配するのは尤もでした。主人が死んだ上、金が一文もないと判っては、武家の次男坊がわざわざ町人へ養子に来るはずもありません。
「そいつは気の毒だが、どうも俺は宝捜しに乗出すわけには行かねエ。いずれ分別人の上総屋のことだから、どこか容易に見付からないところへ隠してあるんだろう。お互に抜け駆けの功名をする気にならずに、多勢で手を分けて探してみるがいい。五十も百もある千両箱を、懐へも袂へも隠せるわけはないから」
平次はそれっきり縁側へ出てしまいました。十万両の宝捜しよりも、朝顔の苗の方が大事だったのです。
二
「親分、だから言わねエこっちゃねエ」
ガラッ八の八五郎が飛込んで来たのはその翌る朝。
「なんだって腹を立てているんだ。俺は文句なんか言われる覚えはないぜ、八」
平次は機嫌の好い寝起きの顔を狭い庭から持って来ました。
「親分が御輿をあげないから、とうとう人死がありましたぜ」
「誰が死んだんだ」
「上総屋の甥の重三郎ですよ。その死にようが大変なんで、行ってみて下さいよ、親分」