Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 137 868 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

今日――未刻半(三時)頃、平次のところへ、手紙を一本抛り込んだ者があったのでした、披いてみると、

天城屋の千両は、水に縁があり、火に縁があり、空に縁がある玄内

こう書いてあるのです。

平次はともかくも神楽坂まで飛んで来ました。別に自信があるわけではありませんが、この手紙の謎の文句から、何かしら金の隠し場所が判るような気がしたのです。

水に縁のある場所は一と通り調べましたが、火に縁があるというと、銅壺か鉄瓶の外はありません。その上、空に縁があるというと、全く想像を絶してしまいます。

「あ、解った」

平次は不意に声をあげました。

「どこで? 親分」

「路地の足跡が深過ぎたし、庇の瓦が一枚壊れている、――梯子を」

平次の声に応じて、裏から梯子を持って来ました。それを踏んで大屋根の上に登った平次、天水桶を覗いて思わず歓声をあげたのです。

「あった」

水に縁があって、火事のために用意して、常に大空を映す天水桶は、なるほど謎の言葉にピタリとするのでした。山脇玄内の手口を知っている平次は、思いも寄らぬ隠し場所を考えながら、少しの手がかりから、天水桶に眼をつけたのは手柄です。