Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 137 868 caractères · 278 écrans
五
石沢閑斎に娘が一人ある、お澪と言って、十八だが、これは滅法可愛らしい娘だ」
「その通りですよ、親分」
「同国の誼みで、石沢閑斎と周助、身分は違うが昵懇にしているから、お澪はときどき周助のところへ遊びに行く、――そのうちに、つい、お隣の魚屋――若くて威勢がよくて、男っ振りのいい、伝吉と懇意になった」
「ヘエ――、そいつは知らなかった。それからどうしました、え、親分」
「今日も周助に逢うのは口実――実は伝吉の顔を見たさにフラフラとやって来たところを、三輪の兄哥に捕まって、いやもうギュウギュウ言わされたよ」
「畜生ッ、何てことをしやがるんだ」
ガラッ八はモリモリ腹を立てます。万七の子分のお神楽の清吉に、さんざんイヤな事を言われた上、これは、御存じの通りのフェミニストだったのです。
「まア、怒るな八、怒るより本当の下手人を挙げて、諸人の迷惑を一日も早く取り払ってやることだ」
「諸人なんかより、その十八になる滅法可愛らしい娘の迷惑を取り払ってやろうじゃありませんか」
「呆れた野郎だ」
平次はガラッ八を伴れて、お玉ヶ池の医者、石沢閑斎のところを訪ねました。
五
「銭形の親分ですか、――娘からいろいろのことを承りました。