Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あらくれ

あらくれ

徳田 秋声

Lisez あらくれ de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 451 caractères · 236 écrans

Aozora Bunko

二十二

二三人の人が、ばらばらと後を追って来たとき、お島は自分の部屋で、夢中で着物をぬいでいた。

二十二

追かけて来た人達は、色々にいってお島をなだめたが、お島は箪笥をはめ込んである押入の前に直り喰着いたなりで、身動きもしなかった。

「これあ為様がない」幾度手を引張っても出て来ぬお島の剛情に惘れて、青柳が出ていったあとに、西田の老人と王子の父親とが、そこへお島を引据えて、低声で脅したり賺したりした。

「あれほど己が言っておいたに、今ここでそんなことを言出すようじゃ、まるで打壊しじゃないか」お爺さんは可悔そうに言った。

「ですから行きますよ。少し気分が快くなったら急度行きます」お島は涙を拭きながら、漸と笑顔を見せた。

「厭なものは厭でいいてこと。それはそれとして何処までも頑張っていなければ損だよ。なに財産と婚礼するのだと思えば肚はたたねえ」お爺さんは、そう言いながら、漸と安心して出て行った。

しんとして白けていた座敷の方が、また色めき立って来た。ちょいちょい立ってはお島を覗きに来た人達も、やっと席に落着いて、銚子を運ぶ女の姿が、一時忙しく往来していた。

「おい島ちゃん、そんなに拗ねんでもいいじゃないか」