Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あらくれ

あらくれ

徳田 秋声

Lisez あらくれ de 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 451 caractères · 236 écrans

Aozora Bunko

三十八

夫婦はそこで、二言三言言争った。

「私も、島のいる前で、一つ皆さんに訊いてもらいたいです」鶴さんは蒼くなって言った。

そしておゆうがお島をつれて、自分の部屋へ入ったとき、鶴さんもぶつぶつ言いながら、側へやって来た。

「孰も孰だけれど、鶴さんだって随分可哀そうよお島さん」終いにおゆうはお島に言かけたとき、お島は可悔そうにぽろぽろ涙を流していた。

夫婦はそこで、撲ったり、武者振ついたりした。

大分たってから、呼びにやった姉につれられて、お島はそこから姉の家へ還されていった。

三十八

姉の家へ引取られてからも、お島の口にはまだ鶴さんの悪口が絶えなかった。おゆうに庇護われている男の心が、歯痒かったり、妬ましく思われたりした。男を我有にしているようなおゆうの手から、男を取返さなければ、気がすまぬような不安を感じた。

お島は仕事から帰った姉の亭主が晩酌の膳に向っている傍で、姉と一緒に晩飯の箸を取っていたが、心は鶴さんとおゆうの側にあった。

「そうそう、こんな事しちゃいられないのだっけ。店のものが皆な私を待っているでしょう」お島は蚊帳のなかで子供を寝しつけている、姉の枕元で想出したように言出した。