Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志

吉川 英治

Lisez 三国志 (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 161 356 caractères · 323 écrans

Aozora Bunko

しかし夜が明けると、昏々と眠りに落ち、日が高きころ目をさまして、平常に回ってきた。

彼の母とともに夫人も見舞にきていた。老母は涙をうかべて云った。

「そなたはきのう神仙を殺したそうじゃが、なんでそんなことをしてくれたか。どうぞきょうから祭堂に籠って仙霊に懺悔し、七日のあいだ善事を修行してくだされ」

「ははは――」孫策は哄笑して――「母上、この孫策は、父孫堅にしたがって、十六、七歳から戦場に出で、今日まで名だたる敵を斬ることその数も知れません。なんで妖法をなす乞食老爺ひとりを殺したからといって、祭堂に籠って天に詫びることをする要がありましょう」

「いえいえ、于吉は、凡人ではない。神仙です。神霊の祟りをそなたは恐れぬのか」

「恐れません。わたくしは、呉の国主です」

「まあ、いくら諫めても、そなたは強情な……」

「もう仰しゃって下さるな、人には人の天命ありです。いくら妖人が祟ろうと、人命を支配するなどという理はうなずけません」

やむなく老母と夫人は、愛児のため、良人のため、自身が代って修法の室に籠り、七日のあいだ潔斎して祷りを修めていた。

けれどその効もなく、毎夜、四更の頃となると、孫策の寝殿には怪異なる絶叫がながれた。