Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うえすぎけんしん
上杉謙信
吉川 英治
Lisez 上杉謙信 (うえすぎけんしん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 102 caractères · 256 écrans
――何とぞ御賢慮一変、いまのうちに、何らかの御善処を仰ぎたく、われら寄り寄りにこの数日は、その事のみ心痛にたえず、実は打揃って、おねがいに罷り出んかと私議いたしていたところでござりました」
「それ程にか。……はてさて、誰も彼も、じっとはしておられぬ性分とみゆる。――ならば訊ねてみよう。汝らの考えから先にいえ。いったいここをどうしたら勝目がつくと申すのか」
「われわれの愚存では、すでにこの妻女山の御陣は深入りに過ぎ、敵の大軍が、海津に拠り、諸道を占めた今日となっては、はや変ずるに至難となりましたものの、なお、今のうちなれば、万策無きこともないかに思われまする」
「奇をとって変ずべしとか」
「さればです。ここに萎縮し、乏しき粮米を喰い細らせてあるよりは、むしろ堂々、正攻法を取って、海津の城お取詰あそばし、諸道の敵の散軍を、個々撃滅なされたほうが、遥かに、御栄誉ある戦と考えまするが」
「いやいや、海津を攻めるほどならば、信玄が甲府を出ぬうちに攻める。それすら、彼もし驟雨の如く来て、甲府の大兵いちどに後詰せば、味方必敗のかたちに墜ち入るべしと、さし控えていた謙信が、何を今更、そのような暴戦を敢て選ぼうぞ」