Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちめいのけんきゅう

地名の研究

柳田 国男

Lisez 地名の研究 (ちめいのけんきゅう) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 308 caractères · 347 écrans

Aozora Bunko

貫之の歌に汐越ゆる越の水海とあるのはこれかと言った人もある(遊嚢記巻二十四)。羽後の象潟などは、百年前の鳥海山噴火以来、まったく水田に変じて当年の美景はないが、今もこの汐越が町の名となって残っている。これもまた潟と海との間を通路としたゆえにかかる地名が永く伝わったのである。能登は潟を研究する者にとって最も趣味のある国である。半島の東側面には方言に澗と称する大小の入江が多く、西海岸は反対にほとんと一続きの砂浜であるが、その砂浜に尻を塞がれて今も小さな潟が残り、東西両面の地貌が古くは同じようであったことを示している。羽咋川をもって海と通う千路潟、福野干瓢の産地たる福野潟のごとき、いずれも西南の寄砂のために澗の口がだんだんに潰れた例である。これもさまで古い事ではなかったとみえて、山に沿うて中通りという一筋の路が残っている。「能登はやさしや土までも」と歌ったのは、西海岸の砂嘴がまだ完成せぬ前、中通りの山路を三崎へ往来した時代のことである(能登名跡志)。この点だけは駿河東部の官道の変遷と似たところがある。富士川の津を今よりも上流へ登ってから渡り、十里木越をして須山から足柄道へ出た古道は、やはり鉄道の通っている今の海岸の砂原があまりに浮島の原であったために、いっそのこと思い切って山に入ったので、伊豆の国府の道順を考える