Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

炬燵のある部屋に入って、朱実とふたりで差し向うほうが、この同勢と飲んでいるより、どれほどいい人生かわからない。

「さあ、これからだ」

とは門人どもが、門人だけになってからの発声だった。やがて程なく十三間川の名物という怪しげな唄い女が笛、三味線などのひねこびた楽器を持って庭にあらわれ、

「いったい、あんたはん達は、喧嘩するのかいな、酒あがるのかいな」

と訊ねる。

すでによほど大トラになっている一人が、

「ばかっ、金を費って喧嘩する奴があるか。おまえたちを呼ぶからには、大いに飲んで遊ぶのだ」

「じゃあ、まちっと、静かにあがりやはったらどうかいな」

手際よく扱われて、

「然らば、歌おう」

抛り出していた毛脛をひっ込めたり、横にしていた体を起して、絃歌ようやく盛んならんとする頃おい、小女が来て、

「あの、お客様が、船からお着きなさいまして、ただ今、お連れ様といっしょに、ここへきやはりまする」

と、告げて行った。

「なんだ、何が来たと」

「藤次といった」

「冬至冬至、魚の目か」

お甲と祇園藤次は、あきれ顔して部屋の口に立っていた。誰も彼を待ったらしい者は一名もないのだった。