Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

元より、伜の好きで、おぬしをほかの女子に見替えたことじゃ。今さら、よりをもどせともいうまいし、いうたとて、このばばが、そのような得手勝手、承知することじゃないほどに」

「……え、え」

「どうじゃ、お通、会っておくれるか。そなたと、又八と並べておいて、このばばから、きっぱりと伜にいい渡そうではないか。――さすれば、意見の一つもいうて、このばばの、母としての役目もすむ。立場も立つ」

「はい……」

きれいな川砂の中から、蟹の子が這い出して、春の日を眩しげに石の蔭へかくれこんだ。

城太郎は、蟹をつまんで、お杉隠居のうしろへ廻り、隠居の小さい髷のうえに落した。

「……でも、ばば様、今となってはかえって、又八さんに会わないほうが」

「わしが側について会うのじゃ。会うて、きっぱりしておいた方が、そなたの後々のためにもよかろうが」

「……ですけれど」

「そうしやい。わしは、そなたの後のためも思うてすすめまする」

「それにしても、又八さんは、今どこにいるのか、分らないではございませぬか。おばば様は、居所をごぞんじなのでございますか」

「すぐ……わかる……わかるつもりじゃ。なぜならば、つい先頃、大坂表で会うているのじゃ。