Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

といった顔つきして、風雅と遊里の両方に身をやつして暮しているが、その手から、いざという場合には、猛然と起って、

(太閤御恩顧のため)

という旗じるしの下に集まろうという牢人が、七百や八百は飼ってあって、その生活費も、秀頼のお手元金から出ているのだということも聞いた。

又八は、二月ほど、大坂を見聞しているうちに、

(ここだ。出世のつるをつかむ土地は)

と、まず興奮を抱いた。

空脛に、槍一本かつぎ出して、宮本村の武蔵と、関ヶ原の空をのぞんで飛び出した時のような壮志が、久しぶりに、近頃、健康になった彼の体にも、甦って来たらしいのである。

ふところの金は、ぼつぼつ減ってゆくが、何かしら、

(おれにも運が向いてきた)

という自覚がして来て、毎日が明るくて、愉快だった。石に蹴つまずいても、そんな足下から、不意にいい運の芽が見つかりそうな気がするのである。

(まず、身装だ)

彼はいい大小を買って差した。もう寒さにかかる晩秋なので、それにうつりのよい小袖と羽織も買った。

旅籠は、不経済と考えて、順慶堀に近い馬具師の家の離れを借り、食事は外でし、見たいものを見、家へは帰ったり帰らなかったり、好みどおりな生活をしている間に、よい知己を得、手づるを見つけ、扶持の口にありつこうと心がけていた。