Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

「そして今では、何していやるか。身装は、どうやら飾ってござるが、仕官して、禄の少々も、取っていやるか」

「はい」

うっかり、いい返事をしたが、又八は、露見をおそれて、

「いや、仕官はいたしませぬが」

「では、何で喰べている」

「剣――剣術などを、教えまして」

「ほう」

婆は、初めて、綻びたように機嫌よく、

「剣術を、おおそうかいの。そういう生活を過ごしながらも、剣術に精出していやったとは、さすがにわしが子。……のう叔父御よ。やはり婆が子じゃの」

この辺で機嫌を直させてしまいたいものだと権叔父は、大きく何度もうなずいて、

「それやあ、ご先祖の血は、どこかにあろうわさ。一時の極道はしようとも、そのたましいだに失わずば」

「して又八」

「はい」

「この上方では、誰について、腕を磨きやった」

「鐘巻自斎先生に」

「ふウむ……あの鐘巻先生にの」

目も鼻も飴のようにしてあまり喜ぶので、又八はもっと喜ばせてみたくなり、懐中の印可の巻を出して巻末の一行――佐々木小次郎殿とあるところだけを隠して、

「御覧じませ、この通り」

と、常夜燈の明りへ、展げて見せた。

「どれ、どれ」

手を出したが、渡さずに、