Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しのふちより
死の淵より
高見 順
Lisez 死の淵より (しのふちより) de 高見 順 (たかみじゅん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 084 caractères · 38 écrans
ラムネの玉
とびきり上等なレッテル
おれのたましいが
窓から立って
病んで寝ているおれの所へ戻ってきた
ラムネの玉
忘れた頃に出てきた可憐な失せ物のように
おとなには無意味でも
子供には貴重ながらくたのように
みんなに親切にしたい気持がおれの胸にもどってきた
ところがそいつが古風なラムネのガラス玉のように
おれののどにひっかかって息ができぬ
誰か親切な人よ おれを叩き割ってくれ
ぶざまなラムネのびんを割るように
とびきり上等なレッテル
あれがこれから君の行くところだ
病院みたいに清潔な自慢の設備だ
おとなしくはいって行きたまえ
君があの建物を出るときは
君は美しい商品になっている
とびきり上等なレッテルまで貼ってある
あのデザインには実に苦心した
その印刷にはうんと金がかけてある
もちろん君はむごたらしい死に方はしたくないだろう
当世ふうの残酷好きの君
自分が残酷な目に会わされるのは嫌いだが
ひとの残酷なら舌なめずりする君
安心してあすこへはいって行くがいい
それとも君は脳天を丸太でぶち割られ
皮をひんむかれ さかさにつるされ
小さく切りきざまれて肉屋で売られるほうがいいか
缶詰にされるのがいやならそれでもいい
どちらでも君の希望をいれてさしあげたい