Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

「先生、丸木は、僕をさらって、何をするつもりだったんでしょうか」

「さあ、それも、私の思いちがいだった。先生はね、丸木が千二君を……」

と言ったが、そこで先生は気がついて、ことばを止めた。新田先生は、丸木が千二君を捕えたのは殺すつもりだったと思っていたのだ。

「――とにかく、丸木は、君の命を助けたことになって、丸木は命の恩人だとも言えるね」

「でも、先生。僕、丸木のことを恩人だなんて思うのはいやですよ」

「そうだろうね」

先生はうなずいた。でも、新田先生は、丸木は千二を殺すだろうと思っていたのに、かえって命を助けたことが、不思議でならなかった。

「丸木は、どうしたろうね」

「さあ、どうしたでしょうね」

新田先生と千二は、丸木のことが心配でならなかった。

「とにかく、自動車は崖下に落ちたんだから、崖下へ行って調べてみれば、よくわかるだろう」

新田先生は、いま崖下で、警視庁の掛官たちが集って、しきりに手がかりをさがしているとは知らない。

怪人丸木は、一体どうしたのであろうか。彼は、自動車もろとも崖下に落ちて、死んでしまったのであろうか。

りくつのうえでは、どうしても、そうならなければならないのであったが、丸木の骨が見つからない。