Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
これは、どうもへんである。
(自動車に乗っていた大人と少年とは、どこかに生きているとしか、思われない)
と、大江山捜査課長は、現場の模様から、そういう断定をした。そうして、刑事の佐々に笑われたのであった。
(佐々が笑うのも、むりではない。あの崖から落ちて、こんなにこわれてしまった自動車に、乗っていた人間が死なずに生きているなんて、べらぼうな話だ。しかし、現場の模様は、それにちがいないと教える!)
大江山課長は、永年の経験で、どこまでも証拠のうえに事件の解決をきずいていく人だった。証拠のないものは、決して信じないのだ。
ともかくも、課長の推察の半分は、たしかにあたっていた。なぜならば、千二少年が、ちゃんと生きていたではないか。
だが、大江山課長も、まさか自動車が崖をふみはずす前に、千二少年が車外へつきおとされたのだと、そこまでは、気がつかない。
千二少年は、助って、ちゃんと生きている。では残りの怪人丸木はどこにいるのであろうか? そうして、どうして、命をとりとめたのであろうか?
19 怪力
大江山課長は、崖の下に集っている警官や、刑事たちを励まして、再び念入の捜査をするように命じた。