Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans
べつだんおどろく様子も、あわてる様子もなく、
「ははあ、扉にかぎがおりてしまったんだろう。が、まあいいや。そのうちに、誰かがあけるだろう」
と、おちついたもので、彼は次の部屋へはいって行ったのである。
次の部屋は、大変くさかった。彼がまだ一度もかいだことのない変なにおいであった。その部屋は、休憩室らしい様子であった。ここにも、誰もいなかった。
もう一つ次の扉をあけると、そこは機械室になっていた。天井は急に高くなって、ビルヂングの床を三階分もぶちぬいたような高さであった。そこは、たしかに機械室には違いなかったが、地球上にある工場では、こんな風変りな機械室を持っているところはない。まるで、化学工場と変電所と要塞砲とを組合わせたような形だ。
火星のボートの中を、すみずみまでよく見て廻ったのは、人間では佐々刑事が始めてであろう。
佐々は階段をのぼって、だんだん上へいった。そうしてとうとう頂上までいった。
すると、どこからか、何かしきりに話をしているような声が聞える。
「はてな、誰だろう?」
と、佐々は廊下に立ちどまって耳をすました。
話声は、壁の中から聞えて来るのであった。