Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lisez 火星兵団 (かせいへいだん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 307 889 caractères · 618 écrans

Aozora Bunko

そのうちに機関は、ぱったり止った。大空艇はたくみな滑走をつづけながら、岬の上を低くとんでいく。そうして、やがて、ごうんという音とともに、砂浜の上に着いた。

いよいよ火星に着いたのだ!

砂のうえに着陸した大空艇は、そのまま、じっとうごかない。

いきおいよくまわっていたエンジンも、今やぴたりととまった。死のようなしずけさである。

そのとき、蟻田博士は、

「おい、新田、ハンドルを二十一へ!」

「はい、二十一」

いよいよ扉をあけるときが来たのである。

「ハンドルを十九へ」

「はい、十九!」

どこかで、しゅうしゅうと、空気のもれるような音がきこえる。

「ハンドルを十七へ!」

「はい十七」

千二は、目を見はって、博士と新田先生の二人を見つめていた。

「ハンドルを十三へ」

「はい十三」

「ハンドルを、あとしずかに零までまわせ」

「はい、しずかにまわします」

しゅうしゅうといっていた音は、もう消えてしまった。

そのとき、千二のうしろで、かたんかたんと、金属のすれ合うような、ひびきがきこえた。なんの音だろうかと、千二が、うしろをふりかえって見ると、そこには、異常な光景があった。

「あっ、ロロ公爵とルル公爵が!」