Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Lisez 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 214 332 caractères · 426 écrans

Aozora Bunko

八十四

んだろう尤も要らないのだ、人払えの為に買えに遣ったんだが余り長えなア」

と独言をいっている後から、

男「おい作」

作「え、誰だえ己を呼ばるのア誰だ」

男「お、己だ、久しく逢わねえのう」

八十四

作「誰だ、人が何処にいるのだ」

と云いながら、方々見廻し、振返って見ると、二枚折の葮の屏風の蔭に、蛇形の単物に紺献上の帯を神田に結び、結城平の半合羽を着、傍の方に振分の小包を置き、年頃三十ばかりの男で、色はくっきりと白く眼のぱっちりとした、鼻筋の通った、口元の締った美い男で、其の側に居るのは女房と見え、二十七八の女で、頭髪は達磨返しに結び、鳴海の単衣に黒繻子の帯をひっかけに締め、一杯飲んで居る夫婦連の旅人で、

男「作や、此方へ這入んねえ」

といいながら、葭屏風を明けて出て来た男の顔を見て、

作「イヤア兄いか、何うした新吉さん珍らしいなア、久し振りだ、これは何うも珍らしい、実に思え掛けねえ」

新「汝、大きな声で呶鳴って居たが相変らずだなア」

作「おやお賤さん、誠にお久し振でござえやした」

賤「おや作藏さんお前の噂は時々していたが、相変らず宜い機嫌だね」