Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
だいにのせっぷん
第二の接吻
菊池 寛
Lisez 第二の接吻 (だいにのせっぷん) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 121 960 caractères · 247 écrans
四
「すぐお宅へお帰りですか。」
「いいえ。ちょっと銀座へ出まして。」
「あの私が、お送りいたしましょう。今、私も帰るところですから、自動車で銀座からお宅へ、お送りしましょう。」
「いいえ。それには及びませんわ。」
「いいじゃありませんか。たまにはあなたのような美しいお嬢さんを送らせて下さい。」
「いやな方。」
「ご立腹ですか。」
それほど、単純な京子ではなかった。こんな太刀打ちなら、どんな男性と立ち向っても、負けている彼女でなかった。
「そう。では送っていただくわ。」
「じゃ、そろそろ出かけましょうか。」
芸妓などとの相乗りには、あきあきしている今井は、こうした令嬢との相乗りに、新しい生活の昂奮を感じながら、京子を先に、買ったばかりの自慢のキャデラックに乗った。
四
自動車は、東京駅の前を斜めに、鍛冶橋にさしかかった。道路がわるいために、盛んに動揺するけれど、それが優秀な車体とクッションとのために、快い振動となって、身体に伝わって来る。ともすれば、人を肉感的にする振動だ。
今井は、かねてから京子の美しさに心をひかれていたが、妻があったときは、遊び人たる彼もそれを禁断の果だと思っていた。