Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 141 130 caractères · 288 écrans
岡っ引奴ッ、俺たちはそんな大それた事をするものか」
弁次郎と相吉は、飛び退いて屹と身構えました。
「証拠は山ほどある。夜露に濡れた弁次郎の袷には、一と晩明かした柳原土手の葉が付いているばかりではない。袂に飛沫いた返り血を洗い落した跡まである」
「えッ」
「脇差は川へ投り込んだ。が、金はその丸太を槓杆にして、土竈の下に隠してあるはずだ。土竈から取出した金を、土竈に隠すのは働きだが、先刻、――この平次が金の隠し場所が解ったと言ったとき、二人の眼は土竈の下へ吸い付いたのに気がつくまい。――それに槓杆の枕を捨てたのはいいが、土竈を据えた場所が少し動いていることに気が付かなかった」
平次の論告は烈々として寸毫の仮借もありません。
「まだある、――弁次郎はきのう俺の話を立ち聴きしていたはずだ。土竈に何か隠してあると覚って相吉と相談して薄明るい内に二階を脱け出し、柳原土手で時を過した上、一人で忍んで来ると、留助はもう殺され、鞍掛様は夢中になって土竈を捜していた。――忍び寄って後ろから、一と突き、土竈の中の金だけ取って逃げ出したところへ、砧様がやって来た」
「…………」
「隠れて様子を見ていると、砧様は絵図面だけ取って帰った。