Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 137 868 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

続いて燃え立つような真紅の布を纏った四人の女が、一人の娘を伴れて現われました。夢見るような足取りで、無抵抗に台の上に押し上げられたのを見ると、こればかりは町娘の服装をしたお静の囚われの姿だったのです。

「あッ、とうとう」

あまりの事に平次は、もう少しで声を立てるところでした。人間の力でこの密室が押し破れるものだったら、どこかの羽目を踏み砕いても飛出したであろうが、それとても出来ないことです。

また、ひとしきり奇怪な読経が湧き起って、魔像とお静の四方を、黒装束の人間の輪が、クルクルと廻り始めました。

それからしばらく続いて、広間は元の静寂に還ると、不意に、人間の輪はサッと散ります。見ると、台の上に立ったお静はいつの間にやら、黒装束の魔僧達の手で、十七処女の若々しい肌へ、ベタベタと金箔を置かれているところだったのです。お静は魂の抜けた人形のように、少し仰向き加減に突っ立ったまま、なすがままに任せて身動きもしません。

やがて処女の上半身に金箔を置き終ると、黒衣長身の長老とも見える男は、黒頭巾の覆面を取ってお静の前に近づきました。

「あッ」

平次はもう一度声を立てるところでした。