Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 137 868 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

「…………」

「それも焼き棄てた、もうこれで大丈夫と思うと、今日――三日目に、またこの小菊がのっている」

「誰かに相談しましたか」

「いや、――御主人様は永の御患い、若殿様はまだお若い上に、至ってお弱い方じゃ。こんな事を申上げたら、お心持にもお身体にも障るかも知れない。三日目の今朝になって、お屋敷にこの春から泊っていらっしゃる、御親類の方――浅井朝丸様という方に相談申上げ、いろいろ考えたが、何としてもわからぬ。思案に余って、いつぞや安倍丹之丞様から承った平次殿が名前を思い出し、押して参った次第じゃ」

石川孫三郎はそう言って眉を垂れるのです。押の強そうな頑固な感じのする人間ですが、一徹の忠義らしいところが、次第に平次の好感を誘います。

「ところで、この文句を読む見当でもつきましたか」

平次はこの謎の二十五文字に吸付いて、一生懸命考えている様子です。

「いや、一向判らない。浅井朝丸様は、四角な文字も読む方だが、この文句ばかりは読む工夫がないと言われる。縦から読んでも横から読んでも、斜めに読んでも、逆さに読んでも読み下せないのじゃ」

「なるほどこれはむつかしい――ところで、この奥庭の祠とやらへ、外から自由に出入りが出来ましょうか」