Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十)金色の処女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 137 868 caractères · 278 écrans

Aozora Bunko

「部屋の真ん中に、俯向きだね――仰向きじゃあるまいな」

「間違いはございません。着物や、髪形がよく似ているので、最初は見馴れた私も、妹のあやめさんと間違えたほどですから、玉子を剥いたようなあやめさんと、疱瘡で菊石になったお百合さんとは同じ姉妹でも大変な違いようで、仰向きになっていれば、間違えるようなことはありません」

「なるほど」

「疑いはお内儀の玉江様に掛りました。お百合さんとはたった十歳しか違わない継母ですから、佐吉親分が一応そう思うのも無理のないことです。が、お内儀は心掛けの立派な方で、そんな浅ましい事をなさるような人柄ではございません」

「…………」

「それに継しい仲の――殺されたお百合さんは、ひどい菊石の上に、足も悪く、尼さんのような淋しい心掛けで暮している方でしたが、そのお心持の立派なことと申しては――」

作松はツイ涙繁くなる様子です。四十男の作松は、長い長い奉公の間に、生い立ちからの二人の姉妹を見て、きりょうは醜くとも、心掛けの美しいお百合に、淡いあこがれを持つようになっていたのでしょう。

「で?」

平次はまたその先を促しました。

「佐吉親分は、投げ罠を死骸の首に掛けさせてみるような、ずいぶんイヤな事をさせた上、いきなり私を縛ると言い出すじゃありませんか。