Classiques japonais avec furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lisez 食道楽 (くいどうらく) de 村井 弦斎 (むらいげんさい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 435 caractères · 329 écrans
梅の液は裏漉の下へ布巾を置いて二重に漉してまた火にかけてアクを取りながら一時間ばかり煮詰めなければなりません。それをまた布巾漉しにしたのが梅のシロップです。こうして罎へ詰めておけば何時までも持って夏なんぞはどんなに調法でしょう。梅のジャムやシロップを応用すると色々のお菓子が出来ます。その外に梅の糸といって上品なお菓子がございますがそれは豊後梅の青いのを大根や里芋の繊のように極く細い繊に截って塩漬にして圧を置いて食べる時水で塩出しをして砂糖をかけてお吸物の実にしてもいいのです。製法が面倒ですから今度緩々お教え申しましょう。梅羊羹は裏漉にしたのを葛とゼラチンで寄せたのです」玉江嬢「梅のお菓子では山形の熨斗梅と甘露梅が結構ですね。梅の液をアイスクリームにする事も出来ましょうか」お登和嬢「ハイ出来ますとも、アイスクリームといえばモー出来ていますから持て参ります。大原さん、今度こそ本当のアイスクリームですよ」と大原の顔を見て笑いながら立って行く。その中の嬌態自ら春の如き温情を含む。門の外にて小さな声「あのあまっちょめが」
○ここにゼラチンを用いずして梅羊羹を作る法あり。