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Classici giapponesi con furigana

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しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Leggi 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) di 徳冨 蘆花 (とくとみろか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.742 caratteri · 256 schermate

Aozora Bunko

昼は思い、夜は彼女を夢みぬ。

されど夢ほどに世は自由ならず。武男はもとより信じて思いぬ、二人が間は死だもつんざくあたわじと。いわんや区々たる世間の手続きをや。されどもその心を実にせんとしては、その区々たる手続き儀式が企望と現実の間に越ゆべからざる障壁として立てるを覚えざるあたわざりき。世はいかにすとも、彼女は限りなくわが妻なり。されど母はわが名によって彼女を離別し、彼女が父は彼女に代わって彼女を引き取りぬ。世間の前に二人が間は絶えたるなり。平癒を待って一たび東に帰り、母にあい、浪子を訪うて心を語り、再び彼女を迎えんか。いかに自ら欺くも、武男はいわゆる世間の義理体面の上よりさることのなすべくまたなしうべきを思い得ず、事は成らずして畢竟再び母とわれとの間を前にも増して乖離せしむるに過ぎざるべきを思いぬ。母に逆らうの苦はすでになめたり。

広い宇宙に生きて思わぬ桎梏にわが愛をすら縛らるるを、歯がゆしと思えど、武男は脱るる路を知らず、やる方なき懊悩に日また日を送りつつ、ただ生死ともにわが妻は彼女と思いてわずかに自ら慰めあわせて心に浪子をば慰めけるなり。

今朝も夢さめて武男が思える所は、これなりき。