Classici giapponesi con furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
と双方を裂いて、引っ立てました。
果たして日本左衛門の放言は後日、うそでなかった証拠を見せました。やがて揚屋入りとなった吟味中に、かれは四、五度破牢をくわだてましたが成功せず、遂に、あしたは小塚ッ原の露となるにきまった前の夜、嵐に乗じて牢舎の天井を破り、白雨黒風の夜を衝いていずこともなく消えうせました。
そして、紫紐の丹三、赤星重兵衛などと、第二の緑林の徒を糾合して、東海に白浪の悪名をほしいままにしたのは、それから彼が二十九歳に刑刀をうけるまでの短生涯の話で、ここでは語る時機ではありません。
一方――金吾の方は、充分手あつい介抱をうけ、根岸から急いで来た月江や次郎も、共々、その枕辺に寄って、あらゆる心づくしを捧げている。
ところへ、桐畑の自宅から、釘勘の手へ一通の手紙が届きました。辺りの者が立った時、彼は金吾の手へそッとそれを見せて、
「金吾さん、あとでよく読んでください、お粂もとうとう、自分で身の処置をつけました。――鎌倉へ行って松ヶ岡(尼僧院)へはいるそうです。あそこへ駆け込めば、どんな兇状のある女でも、決してお上では手をつけません」
そうこうしている間にも、奥へは、頻々と、江戸の四方の番所や諜者からの密報がはいって来る。