Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Leggi 江戸三国志 (えどさんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 577.271 caratteri · 1141 schermate
夜光朝光
「忝い」
と、万太郎が、ぽんとそれへ飛び込んだ途端です。
「やっ、あなたは!」
愕然とした声で、舟の二人は着ていた笠と蓑とをかなぐり捨てました。
「オー、そちは釘勘と、高麗村の次郎ではないか」
「万太郎様とは少しも気がつきませんでした。して、どうしてこんな所に?」
「いや、仔細は後に話そう。――それよりはこの舟で、そち達はどこへ行こうという考えじゃ」
「実は少し心当りがあって、ゆうべから夜通し、このお茶の水を漕ぎ廻っていたのですが、夜が明けたので、桐畑の家へ帰ろうとして参ったところです」
「では、わしと一緒に、根岸の方へ来てくれぬか。そこへはやがて金吾も落合う約束になっている」
「いろいろ申し上げたい事もございますから、すぐにお供を致しましょう」
「だが、舟は」
「紅梅河岸の番屋へ預けてまいります」
互いに聞きたいことも積っていますが、そこでは要談もムダ口も制して、舟から上がると駕を雇って根岸の下屋敷へ急がせました。
そこへ着くと、次郎は誰より真っ先に、屋敷の庭へ駈け込んで行く。そして、
「お嬢様! お嬢様! 万太郎様がお帰りでございますよ」
ありッたけな声で月江の部屋へ向って呶鳴る。