Classici giapponesi con furigana
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Leggi 源頼朝 (みなもとよりとも) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 306.118 caratteri · 613 schermate
もちろんその代価は物品で、中央の物資が、帰りにはまた、馬の背に積まれるのである。
奥州の文化は今、夥しく都の物を求めていた。名匠の仏像とか絵画などの作品から、生きている美女までを、いくら送っても足りないほど輸入していた。
そこの地には、
「平相国、何者ぞ」
と、遥かに京都の勢力を睥睨している藤原秀衡がいた。
藤原氏三代に亙って、都から吸引した文化と物資は、京都にも劣らない大都府を、平泉とよぶ地方に築き上げているとは――この商隊の商人などから都の人はよく聞かされる事だったが、
「まさか」
と笑って、信じようとはしなかった。
東国の武蔵ノ原とか、伊豆の蛭ヶ小島と聞くだけでも、夢のように、遠い未開地としか想像できない都の者には、
「――そこからまだ、何百里」
などと聞く陸奥に、そんな所があろうわけはないと、頭から嘘にしてしまうのであった。
「――いや、嘘ではございませんよ。まったくです。嘘と思しめすならば、こんど手前が帰国する折、ひとつお供いたしましょうか。いかがですな」
一条大蔵卿朝成のやしきで、吉次は初夏のある日、商用をよそに、むきになって話しこんでいた。